シンディ・ローパー デビュー35周年 Anniversary Tour 【東京公演】に行く

●2019年10月25日(金)、シンディ・ローパー35周年 Anniversary Tour の東京公演に行った。会場はBunkamuraオーチャードホールだ。この公演は当初予定がなかった「追加公演」で、本ツアー最終日を飾るもの。シンディの歌とトークとダンス・パフォーマンスに酔いしれる夢のような時間を過ごすこととなった。シンディ、また日本に来てくれて本当にありがとう。私たちは本当にシンディが大好きなのだ。

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●私がシンディ・ローパーのファンになったのは、彼女が1984年の「Girls Just Want To Have Fun」(注1)の大ヒットを飛ばしたころから。それから35年間。私は音楽ジャンルにこだわらずいろいろな曲を聴くが、彼女は常に偉大で且つ親しみやすいアーチストとして私の中で存在し続けている。前回行った来日公演は2012年4月なので(注2)、今回公演は私としては7年ぶり。大きな期待を持って会場に足を運ぶ。
(注1)
この曲を収録したアルバム「She's So Unusual」は、音楽ジャンルを越えて私の持つCDベスト10に余裕で入るほど(買った当時は当然LPで何年か後でCDも購入)。
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(注2)
2012年4月来日公演の記事はこちら

●私の席は2階のL席。舞台にぐっと近寄っているのでかなり見やすい。席についてまず目に付くのは、ステージ上に垂らされた大きな青紫色の幕に映し出されたシンディの顔。これだけでもうテンションが上がってしまいそう。観客席をざっと眺めると、シニアばかりでなく結構若い人がいることにも驚く。といっても40歳代から50歳代だけど。でもシンディ(1953年生まれ、現在66歳)のブレイクは遅く30歳だから、当時10代前半のファンなら今50歳前かと一応納得。なお、男女比は寧ろ女性の方が多い。シンディが同性から強く支持されていることが良く分かる。

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●さて、待ちに待った開演時刻の19時となった。先ほどの幕が上がり、シンディが元気よく登場。会場内は大歓声が湧き上がる。衣装はエナメルのような光沢の黒い上下のスーツ。髪の毛は逆立ち輝くシルバー。といった感じでめっちゃカッコいい。背後にはキーボード、ドラム、ギター、ベースにボーカル&ダンスを加えた5人のバンドメンバーを従えている。

●シンディは、この後、休憩なしでに約1時間半、往年のヒットナンバーから最近の曲まで、心に沁みる曲から元気が出るまで、アンコールを含めて13曲を歌いまくる。シンディのファンサービス振りには本当に頭が下がる。歌の途中でステージ狭しと駆け回り、何と客席の中にも下りてきた。66歳という年齢を全く感じさせない若々しさ。凄い。まさに本当のスーパースター。もちろん、歌の間には楽しいトークも。そして今回は意外なゲスト出演もあった。

●なお、ステージ左後方にはスクリーンがあって、シンディが歌う曲の内容に合わせて色々な映像が映し出される。これも楽しみの一つだ。

●それでは、以下、シンディが歌った順に、その様子や感想などを記してみよう。

1. I Drove All Night
1989年のアルバム『A NIGHT TO REMEMBER』から。徐々に盛り上がっていくテンポの良い曲。夜通し車を運転し思いを寄せる男性の下へ向かう歌だが、シンディの歌への一途な姿勢を歌っているようにも感じられる。

2. She Bop
1983年のアルバム『SHE'S SO UNUSUAL』から。とてもノリの良い曲。若さを武器に怖いもの知らずに楽しむ女の子の歌。会場は既にヒートアップしまくしりで全員が立ち上がり手拍子を打つ。なお、10歳の少女よよかちゃんもドラマーとしてゲスト出演。曲が終わった後のインタビューに会場の雰囲気もぐっと和む。

3. All Through The Night
同じく『SHE'S SO UNUSUAL』から。私の大好きな一曲。初めて訪れた恋人とともに過ごす夜を幸福感いっぱいに歌い上げる。本当に心に響く。

4. Hope
ここで2017年の新曲を披露。この曲はシンディが「乾癬(かんせん)」についての理解を広めようとするキャンペーンに合わせて発表されたものらしい。歌詞の内容はタイトル通り「希望を持とう、あきらめないで」と力強く訴えるもの。シンディはステージから降り、客席の中に入り込んで心を込めて歌う。さすがシンディ。

5. I'm Gonna Be Strong
1994年のグレーテスト・ヒッツ・アルバム『Twelve Deadly Cyns…and Then Some』から。これはジーン・ピットニーのヒット曲(1964年)のカバー。少しずつ少しずつ盛り上がり最後にピークを迎える感動の一曲。愛する人が去った後でも気丈に振る舞う女性の気持ちを歌う。思わず涙が出そうになる。

6. The Goonies 'R' Good Enough
1985年のオリジナル・サウンドトラック『THE GOONIES』から。この映画は伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険を描くもの。シンディも出演し主題歌を歌った。本当に楽しい曲。背後のスクリーンの映像もとても懐かしい。

7. Eventually
2004年のアルバム『SHINE』から。シンディから「坂本龍一と一緒に作った曲です」との紹介が。我々はお互いに依存し合い影響し合って生きている。この曲の歌詞が意味するところはとても深い。ふと目をやるとスクリーンには、傷ついた動物たちの姿。国連での演説で一躍時の人となったスウェーデンの少女グレタさんも登場する。音楽自体はソフトだが、環境破壊に警鐘を鳴らすそのメッセージ性は強烈だ。なお、シンディは歌いながら、自らアパラチアンダルシマーという伝統楽器を演奏。この楽器演奏もシンディのコンサートの定番だ。

8. Shine
同じく2004年のアルバム『SHINE』から。「あなたは輝ける」と愛する者を安心させ励ます歌。シンディの熱唱に聞き惚れる。素晴らしい。

9. Money Changes Everything
ここでまた『SHE'S SO UNUSUAL』から。みんな大好きな歌。「お金があらゆることを変えてしまう」という身もふたもない内容だが、シンディがあっけらかんと歌うと、そこには一種爽やかな「突き抜け」感も。ステージ狭しと駆け回り踊りまくり、そして絶叫して歌いまくるシンディの姿(66歳とは信じられない!)に会場は大興奮。

- Encore -

一旦舞台の袖に下がったシンディは、鳴り止まない拍手の中、再び登場。今度は先ほどまでの黒いスーツの腰回りにレインボーカラーの飾りを巻いている。アンコール曲は次の4曲。

10. You Don't Know
1996年のアルバム『SISTERS OF AVALON』から。冒頭、シンディから「他人の意見ではなく事実にしっかり目を向けよ、でもこれも私の意見だけと」との一言あり。この歌の内容も深い。確かに私たちは自分が何者かを全く知らないのかもしれない。

11. Time After Time
ここでまたまた『SHE'S SO UNUSUAL』から。この名曲を聴かなくては帰れるはずはない。もう戻ることができない幸せだった過ぎし日々を切なく歌う。ここでも再びアパラチアンダルシマーの演奏も。シンディの静かな「熱唱」に観客は一音たりとも聴き逃すまいと耳を澄ます。そして、シンディがそっとマイクを観客席の方へ向けると、待ってましたとばかりに観客も歌い出す。もちろん私も。

12. Girls Just Want To Have Fun
これも『SHE'S SO UNUSUAL』から。シンディと言えばこの曲、この曲と言えばシンディ。彼女のデビュー曲であり代表曲。ここで再び少女ドラマーのよよかちゃんも登場し会場が一層盛り上がる。この曲は青春を謳歌したい若い女の子の気持ちをストレートに歌ったもの。シンディのファンなら殆どの人が英語で歌える。というわけで、会場全員が踊りながらの大合唱。何という幸福な時間なのだろう。

13. Not My Father's Son ~ True Colors
とうとう最後になってしまった。ミュージカル『KINKY BOOTS』からの一曲に続いて、1986年のアルバム『TRUE COLORS』から同名曲。この曲はシンディの名声を一段と高めたことで有名だ。自分自身の「本当の色」、すなわち美しく輝く個性・内面を大切にしてと、優しく友人に寄り添い励ますシンディ。この曲で救われた人も多くいるに違いない。ゲストのトランペット奏者も参加して花を添える。今日のコンサートの最後の最後に相応しい感動的なエンディングとなった。

以上

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