2019年に観たオペラ19公演のベストは?

●2019年に観たオペラ公演の回数は19回(昨年は25回)。この回数は生のオペラ公演のみで(演奏会形式を含む)、ライブ・ビューイング(映像)や声楽コンサート等は含まない。19回という数字は熱心なオペラ・ファンから見れば少ないと思うが、バレエやコンテンポラリー・ダンス公演等も見たいことに加え、特に今年はクラシック音楽以外も対象を広げたので(演歌、歌謡曲、洋楽ポップス、雅楽等)、時間的にも予算的にもこんなところかという思い。

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●19公演の中でベストワンを選ぶのは、本当に難しい。自分としては全てが十分に満足できるものであったからだ。無理を承知で挙げるとすれば、新国立劇場の「トゥーランドット」だろうか。この公演は「オペラ夏の祭典2019-20」企画の一つとして、新国立劇場と東京文化会館が共同で制作したもの。歌唱も素晴らしいが驚嘆すべきはその演出。階級社会を見事に視覚化した圧倒的な舞台装置、カラフの権力志向という説得力ある設定、そしてトゥーランドットの自殺と言う衝撃的なラスト等、強烈なインパクトを受けた。

●次点としては、これも悩んだうえで新国立劇場の「紫苑物語」を挙げたいと思う。日本から発信する新作オペラの初演。しかも私が観た日は初日。記念すべき瞬間に立ち会うことができ本当に嬉しく思う。西村朗氏の音楽は文字通り「現代音楽」なのだが全く違和感がなく、演出は切れ味が鋭く、歌手陣の奮闘も称賛に値するものであった。後日、台本を担当された佐々木幹郎氏から直接お話しをお聞きすることができたのも貴重な体験となった。

●上記の2公演以外にも印象に残ったものは沢山ある。新国立劇場は総じてレベルが高く、藤本実穂子さんがシャルロッテを歌った「ウェルテル」、脇園彩さんがドンナ・エルヴィーラを歌った「ドン・ジョヴァンニ」、ハスミック・トロシャンさんがノリーナを歌った「ドン・パスクワーレ」は特に素晴らしく、藤原歌劇団の「ラ・トラヴィアータ」「ランスへの旅」や日生劇場の「トスカ」(いずれも砂川涼子さん出演)も忘れ難く、日生劇場の「ヘンゼルとグレーテル」は広崎うらんさんの演出が冴え、そして、北とぴあの「リナルド」はヘンデル・オペラ好きの私にとってとても有難い公演であった。

●なお、19公演の明細は以下の通り。演目名をクリックすると記事をご覧いただけるので、宜しければご一読いただきたい。

1/25「ラ・トラヴィアータ」(藤原歌劇団)
2/2 「タンホイザー」(新国立劇場)
2/7 「紫苑物語」(新国立劇場)
2/24「金閣寺」(二期会)
3/21「ウェルテル」(新国立劇場)
4/14「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」(新国立劇場)
5/17「ドン・ジョヴァンニ」(新国立劇場)
6/16「ヘンゼルとグレーテル」(日生劇場)
6/19「セヴィリアの理髪師」(ボローニャ歌劇場)
7/21「トゥーランドット」(新国立劇場)
9/1 「清教徒」(二期会)
9/7 「ランスへの旅」(藤原歌劇団・日生劇場)
9/23「泣いた赤鬼」(東京文化会館オペラBOX)
10/9「エウゲニ・オネーギン」(新国立劇場)
10/19「マクベス」(アーリドラーテ歌劇団)
11/9「トスカ」(日生劇場)
11/17「ドン・パスクワーレ」(新国立劇場)
11/24「天国と地獄」(二期会・日生劇場)
12/1「リナルド」(北とぴあ国際音楽祭)

●オペラを観るのは本当に楽しい。2020年も時間と予算の許す限り、生の公演に足を運びたいと思う。

以上

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