松戸シティフィル第41回定期演奏会(森のホール21)に行く

●2019年9月15日(日)、松戸シティフィルハーモニー管弦楽団の第41回的演奏会に行った。会場はいつもの森のホール21(八柱駅下車)。同フィルはアマチュアとしては非常にレベルが高いオーケストラ。毎回とても楽しみにしている。今日は、ルーマニアの国民的作曲家ジョルジュ・エネスク作品を採り上げるということで大きな期待をもって臨んだが、その期待を裏切らない素晴らしい公演であった。なお、今回は、トヨタコミュニティコンサートにも指定され、資金的なバックアップも受けた様子。

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●開演前のロビーでは、ルーマニアの民族楽器パーン・フルートのミニコンサートも。パーン・フルートとは、竹製の管を横に曲線的につなげた大きなハーモニカのような管楽器。起源は古く古代ギリシャまで遡るという。その後、ヨーロッパの殆どで忘れ去られが、唯一ルーマニア人によって受け継がれ、これが20世紀になって再び脚光を浴びるようになったとのこと。実は日本でも平安時代に雅楽の中でこの楽器が用いられていたこともあるらしい。多くの聴衆が見守る中、ルーマニアの美しい民族衣装に身を包んだ若い奏者が、ピアノ伴奏で、このパーン・フルートを演奏する。曲はルーマニア民謡から日本の歌まで。その音色は、どこか懐かしく素朴で人間的だ。

●さて、ホール内では、開演に先立ち、松戸市長の本郷谷健次氏から挨拶があった。来年の2020東京オリンピック・パラリンピックに際し、松戸市はルーマニアのホストタウンに登録したとのこと。そうか、今回のコンサートがルーマニア特集である理由がこれで分かった。

●今日の指揮者は尾崎晋也氏。ルーマニアでも活動歴も長く、現在も同国の二つのオーケストラ(国立トゥルグ・ムシュレ交響楽団、国立ディヌ・リパッティ交響楽団)の常任指揮者として活躍している。まさに今日の公演に相応しい方だ。

●それでは、演奏順に各曲の様子や感想などを記してみたい。

【エネスク ルーマニア狂詩曲第1番イ長調作品11-1】

エネスクの曲は初めて聴いたがとても気に入った。愛らしく親しみやすい曲と思って聴いていたら、次々と表情を変え、最後は弦楽器がエンジンになって疾走感溢れる展開に。起伏の大きい流れに、しっかりオーケストラがついて行ったという印象。あとで、団員の方に聞いたら、トリッキーな箇所多数あり、演奏は意外に難しいとのこと。

【エネスク 交響組曲「ルーマニアの詩」作品1】

こちらも大変素晴らしい曲。文句なく大曲と言える。各楽器の特長を最大限活かし、それらを総動員して、緊張、不安、安らぎ、心の高揚等が目まぐるしく現われては消え、これに民族的なテイストが絶妙に混じって、一大叙事詩になったような作品。演奏は各パートとも大健闘で、とてもドラマチック。聴きごたえが十分であった。特にチューブラベル(のど自慢の鐘)やティンパニーを始めとした打楽器パートの活躍が目立つ。舞台裏手で歌っていた男声合唱(16名)も見事であった。なお、この曲の楽譜は日本になく、指揮者の尾崎晋也氏がルーマニアから持ってきたとのこと。どうやら日本初演らしい。記念すべき演奏に立ち会うことができ、とても嬉しい。

【ブラームス 交響曲第4番ホ短調作品98】

ブラームスの交響曲はどれも大好きだが、第4番は一番良くできた曲だと思う。今日の演奏も、各楽章の特徴をきちんと押さえメリハリが利き、全体としてスケールが大きく深みがあるものであったと思う。いかにもブラームスという感じ。どの楽器も素晴らしいが、特にフルートとトライアングルが印象的だった。

【チャイコフスキー バレエ音楽「くるみ割り人形」から「花のワルツ」】

まさかの選曲だが、大好きな曲なので大満足。演奏は生き生きとしていて聴いていて楽しい。改めて気付いたが、ここでもトライアングルが活躍。ハープもフルートもとても良かった。

●今日のコンサートは、エネスク初体験として、私としては大きな収穫となった。松戸シティフィルには私の大学時代の友人が打楽器奏者として参加している。お声掛けしてくれたその友人に心から感謝申し上げたい。

以上

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