村治佳織&村治奏一ギター・デュオコンサート(スターツおおたかの森ホール)に行く

●2019年6月8日(土)、村治佳織さんと村治奏一さんの姉弟によるギター・デュオコンサートに行った。このコンサートは、本年4月1日、流山おおたかの森駅前に誕生した、スターツおおたかの森ホールのオープニング企画の一つ。あの村冶姉弟が我が家の近くに来てくれる! 流山市民としてこんなに嬉しいことはない。今日は、お二人の素晴らしい演奏に接し、とても幸せな時間を過ごすとともに、ギターの持つ豊かな表現力を改めて実感する貴重な機会となった。

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●演目は以下の通り。クラシックの定番あり、映画音楽の名曲ありと幅広く、とても親しみやすいものばかり。また、曲の合間のトークもとてもお上手で、会場の雰囲気を明るくして、聴衆を楽しませてくれる。

《デュオ》
ラルゴとロンドー:Op34-2(フェルディナンド・カルリ)
夜明け『プライドと偏見』(ダリオ・マリアネット/牟岐礼編)
愛のテーマ『ニュー・シネマ・パラダイス』(エンリオ・モリコーネ/鈴木大介編)

《村冶奏一ソロ》
コルドバ:組曲『スペインの歌』より(イサーク・アルベニス/村冶奏一編)
シャコンヌ:無伴奏バイオリンパルティータ第二番BWV1004(ヨハン・セバスチャン・バッハ)

《村冶佳織ソロ》
人生のメリーゴーランド『ハウルの動く城』(久石譲/小関佳宏編)
カスティーリャ組曲(F.M.トロバ)
 Ⅰ.ファンダンギーリョ Ⅱ.アラーダ Ⅲ.ダンツァ
アルハンブラの思い出(フランシスコ・タレガ)
ムーン・リバー『ティファニーで朝食を』(ヘンリー・マンシー二/村冶佳織編)

《デュオ》
ラプソディー・ジャパン(藤井眞吾)
(メドレー)序章・さくら・花・通りゃんせ~かごめかごめ・浜辺の歌・ずいずいずっころばし・ふるさと)

《デュオ:アンコール曲》
ジョンゴ(パウロ・ベリナティ)
カヴァティーナ(スタンリー・マイヤーズ)

●デュオもソロも演奏はただただ素晴らしい。デュオは、さすが姉弟、気の合ったところを存分に見せ、ソロではそれぞれの持つ個性が光る。全曲コメントをしたいところだが、長くなるので、特に印象に残った曲について、その様子や感想などを記してみたい。

《デュオ》 ニュー・シネマ・パラダイス
聴くだけで涙が出そうになる哀愁に満ちた美しい旋律。これを二人で奥行き深く、そしてドラマチックに演奏する。映画のシーンが目に浮かぶよう。

《村冶奏一ソロ》 シャコンヌ
バイオリンとは全く異なる味わい。激しさは影をひそめ、繊細さがより際立つ。バイオリンの擦る音に対し、ギターは弾く音なので響く時間は短い。その特徴をうまく生かし、独自な世界を創り出していく。もちろん、バッハの音楽が持つ精神性の奥の深さや人間性の本質に迫る洞察力という点では、少しもぶれがない。派手さはないが、ストイックで抑制された中で、終始緊張感が途切れることがなく、息をひそめるような演奏。まさにバッハの音楽に相応しい。

《村冶佳織ソロ》 アルハンブラの思い出
あまりに有名な曲。配られたプログラムには載っておらず、村冶佳織さんからこの曲の名前が出ると、会場は一気に盛り上がる。まさにギターと言えばこの曲、この曲と言えばギター。美しすぎる演奏に心を奪われない人はいないだろう。トレモロ奏法というのであろうか。旋律と伴奏を一人でこなしているような超高度な弾き方。改めてギターの凄さに驚いてしまう。

《デュオ》 ラプソディー・ジャパン
懐かしい日本の童謡・唱歌が途切れなく綴られていく。華やかだったり(さくら)、軽やかだったり(花)、切なく哀しかったり(通りゃんせ)、なぜか妖しかったり(かごめかごめ)、懐かしかったり(浜辺の歌)、ユーモラスだったり(ずいずいずっころばし)、そして最後は心に沁みた(ふるさと)。情感あふれる演奏を聴き、日本の歌の素晴らしさを堪能した。

《デュオ(アンコール曲)》 カヴァティーナ
私の大好きな映画「ディア・ハンター」のテーマ曲として知られる曲。しっとりとしていて、切なく心に迫る見事な演奏。聴衆は完全に別世界へ誘われ、終了後は一瞬間をおいて、大きな拍手が湧き上がった。

●今日は、普段は敬遠気味のギターコンサートだったが、さすが村冶姉弟! 想像をはるかに超えた大きな感動を覚えることとなった。こうしたジャンルにも今後は目を(いや耳か)を向けていきたい。

以上

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