小髙根眞理子ヴァイオリンリサイタル Vol.29 に行く

●2019年5月8日(水)、家内と二人で、小髙根眞理子さんのヴァイオリンリサイタル Vol.29 に行った。会場はアミュゼ柏(柏駅下車)。ピアノ伴奏の長尾洋史さんとの息も合った熱気あふれる素晴らしい演奏に接し、とても充実した時間を過ごすことができた。

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●小髙根眞理子さんは、東京藝術大学を経て同大学院を修了、その後ウィーン国立音楽大学で学ばれ、帰国後は、長年にわたり精力的に演奏活動をされている。ソロリサイタルも今回で実に29回目。実は、小髙根眞理子さんは、我が家のご近所の方で、家内が親しくさせていただいている。

●今日の曲目はヴァラエティに富んでいてとても楽しい。以下、演奏順に感想などを記してみたい。なお、演奏する小髙根眞理子さんの衣装は鮮やかな明るいブルーのロングドレス。とても素敵だ。

1.ドヴォルザーク:ソナチネ 作品10

民族的な雰囲気も漂う親しみやすい曲。第1楽章は軽やかだがどこか懐かしく、第2楽章は陰影を湛えた悲しげな曲想、第3楽章は一転してリズミカル、そして第4楽章はラストを締めくくるに相応しい華やかな曲。小髙根眞理子さんは、時にしっとり、時に歯切れよく、そして最後は堂々たる弾きっぷり。さすがだ。

2.ベートーヴェン:ソナタ第8番ト長調 作品30-3

大変有名な曲。生で聴くのはとても嬉しい。第1楽章は変化に富んでメリハリが利き、第2楽章は実にゆったり、そして第3楽章は軽妙といった具合で、ベートーヴェンならではの絶妙なバランス。小髙根眞理子さんの演奏は、文字通り、弓の動き一つひとつに魂を込め、全ての弦の響きに全身全霊を注ぐもの。まさに力演という言葉が相応しい。

3.シマノフスキ:3つのパガニーニのカプリス 作品40

ヴァイオリンとピアノとの緊張感あふれる共演。パガニーニの有名な旋律をベースとしつつも、巧みな編曲と独創的なピアノ伴奏によって、新たな世界が開けるような印象。小髙根眞理子さんは、この特異な曲に対し、殺気とも妖気(失礼!)とも感じられるオーラを発しながら、まさに渾身の演奏で立ち向かう。凄い!

4.ヴィエニャフスキ:ロマンス

エレガントな曲。小髙根眞理子さんの情感を込めた演奏が心地よい。

5.ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ 作品16

疾走するようなワクワク感ある曲。小髙根眞理子さんの弓の動き、そして弦を押さえる指の動きが冴えわたる。

6.スメタナ:わが故郷から

平易な旋律ながら素朴で懐かしく心に沁みる。この曲は小高根眞理子さんのCD「ヴァイオリン名曲アルバムⅡ」にも収録されている。得意中の得意な曲なのだろうか。プログラムの最期を飾るに相応しい今日一番の見事な演奏であった。

7.アンコールは2曲。弾き慣れているのだろうか。実にしなやかで伸び伸びとした演奏に場内が大いに盛り上がる。

●会場についても一言。アミュゼ柏は席数400。器楽のリサイタルには打ってつけのホール。ステージ、壁、床、椅子の木目と、白い天井との対比が美しい。音響も良好と感じられた。

●最後に、小髙根眞理子さんからご挨拶があった。古希(70歳)を迎えたが、まだまだ頑張りたいとのこと。まさに芸術家に年齢は関係ない。その熱い思いがこちらにもひしと伝わり、大きな元気をいただいた。今後益々のご活躍をお祈りしたい。

<備考>

●小髙根眞理子さんのCDは以下のとおり。

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          ヴァイオリン名曲アルバム

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         ヴァイオリン名曲アルバムⅡ

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            アルバムの一葉

以上

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