ディズニー映画「ダンボ」(実写版)を観る

●2019年4月7日(日)、ディズニー映画「ダンボ」(実写版)を観た。心が温かくなり、そして元気が湧いてくる素敵な内容、ストーリー展開も見事なので見ていて飽きることがない。もちろん、CGを巧みに使った映像はとても美しい。家族や親しい友人と見るのに最適な映画と言える。

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●この映画は、1941年のアニメ映画を実写化したものだが、ストーリーや登場人物等の面で異なる部分もある。鬼才ティム・バートン監督によって新しい命を吹き込まれた全く別の作品として十分楽しめよう。

●キャストは次の通り。

ホルト・ファリア役:コリン・ファレル
コレット・マーチャント役:エヴァ・グリーン
V・A・ヴァンデヴァ―役:マイケル・キートン
マックス・メディチ役:ダニー・デヴィート
ミリー役:ニコ・パーカー
ジョー役:フィンリー・ホビンズ

●時代は1919年。第一次世界大戦が終わったばかりの暗い世相。かつて一世を風靡したメディチ・ブラザーズ・サーカス団も苦しい経営が続く。そんな中、メスのアジアゾウのジャンボから生まれた期待の子象ダンボも耳が大き過ぎて観客の笑いものになってしまう。母象ジャンボからも引き離され悲しむダンボ。かつてサーカスの大スターだったホルトは戦争で片腕を失い、サーカス団に戻った後の仕事はそのダンボの世話になった。そんなある日、彼の子供ミリーとジョーはダンボが大きな耳を使って飛べることを発見する。これでダンボは一躍人気者に。ところが、サーカス団は、この話を聞きつけた有名な興行師ヴァンデヴァ―に雇われ、彼が経営するドリームランドでショーを行うことに。しかし、母を想うダンボの気持ちは変わらない。心を動かされたホルト一家やサーカス団の団員たちは力を合わせて、捕らえられたダンボの母親ジャンボを救い出すことにした。はたしてこの作戦は成功するのだろうか?

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●ティム・バートン監督は、「チャーリーとチョコレート工場」、「スウィーニー・ドット フリート街の悪魔の理髪師」、「アリス・イン・ワンダーランド」、「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」、「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」など、面白くて、でもちょっと不思議な(あるいは不気味な)、独特なテーストを待つ異次元世界を創り出す。それは本作品においても健在だ。映像は怪しいほどに限りなく美しく、場面場面の展開は観客の想像を超えていく。また、随所に仕組まれたユーモアもとても楽しい。ダンボの名前の由来からして、「DEAR BABY JUMBO」の看板「D」の文字が下に落ちて「J」の字にかかり、「EAR BABY DUMBO」(耳の赤ちゃんダンボ)となったり、炎上した「DREAM LAND」の看板の「D」の字が外れて「REAM LAND」(ひどい責め苦の国)になったり。言葉遊びのセンスが素晴らしい。

●しかし、本作品の最大のポイントは、その優れたメッセージ性だと思う。その鍵となるのは、文字通り、ミリーが亡き母にもらった「お守りの鍵」。人生の中では、全ての扉に鍵がかかってしまい、出口が見えなくなってしまうようなことがある。そんな時に頼りになるのがこの「鍵」。ミリーはこの「鍵」を心の支えとしていた。一方、ダンボが飛ぶ時のきっかけとなるのが羽根。火が迫るサーカス小屋で、ダンボはこの羽根が燃えてしまい飛ぶことができない。ここで何とミリーは大切な「お守りの鍵」を投げ捨て、「ダンボよ、あなたなら羽根がなくても飛べる」と叫ぶ。そして、勇気付けられたダンボは、ミリーたちを背中に載せて、見事に飛び立った。「自分を信じ、勇気をもって、一歩踏み出す」。このことの大切さを、ストレートに観客に伝える感動的なシーンであった。

●最後になるが、俳優陣の熱演もうれしい。なかでも、コレット・マーチャント役のエヴァ・グリーンとV・A・ヴァンデヴァ―役のマイケル・キートンの演技が際立っていたと思う。子役の少女、ミリー役のニコ・パーカーも強い印象を残した。今後が楽しみな逸材である。

以上

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    Excerpt: 自分だけが持つ特定のジャンルの中で、ベストに輝く作品。何、とか、どう、とか言えないけれど、思いが去来する作品。よく表現される「走馬灯のように」。「走馬灯のように」思いが去来するというのはこういうことな.. Weblog: ここなつ映画レビュー racked: 2019-05-07 12:33