第29回松戸市民コンサート「フォーレ レクイエムほか」(森のホール21)に行く

●2017年12月17日(日)、森のホール21(大ホール)で開催された第29回松戸市民コンサートに行った。とても素晴らしい公演だった。この企画は、松戸市音楽協会が主催、松戸市教育員会及び松戸市文化振興財団が共催するという、文字通り、松戸市を挙げた一大イベントで、1990年にスタートし、今年で29回目を迎えるもの。開催時期は毎年12月が多く、演目は、この時期に相応しいベートーヴェンの「第九」、モーツァルトやヴェルディの「レクイエム」など合唱を含む荘厳・壮麗な大曲が選ばれ、プロのソリストも招いて盛大に開催される。今回は、1996年以来2回目、満を持してのフォーレの「レクイエム」が中心演目となるが、その他の演目もかなり充実している。プログラム内容は、以下の通り。

1.R・シュトラウス 「バラの騎士」ワルツ
2.G・ビゼー 「カルメン」組曲より
3.G・フォーレ 「レクイエム」

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●会場の森のホール21(大ホール)は、客席数2,000を誇る立派な施設。今日は、ほぼ8~9割が埋まる大勢の観客が集まり、熱気に包まれている。冒頭の松戸市長本郷谷健次氏の挨拶に続いて、演奏が始まった。それでは、以下、その様子や感想などを記してみたい。

●まずは、主演メンバーを確認しておこう。松戸シティフィルには、私の大学時代からの友人が打楽器奏者として参加している。

◇指揮:松沼俊彦
◇ソプラノ:宮部小牧 ◇バリトン:原田 圭
◇合唱指導:大島義彰/高橋淑子
◇管弦楽:松戸シティフィルハーモニー管弦楽団
◇合唱:松戸市民コンサート合唱団

●続いて、各演目ごとに見ていくことにしよう。

【R・シュトラウス 「バラの騎士」ワルツ】

この曲は、普段はオペラの進行の中で聴いているが、コンサートの場で接してみると、視覚情報が少ないだけに、R・シュトラウスの音楽の特徴がより一層際立つような印象を強く受ける。「美しさ」と「グロテスクさ」、「優雅さ」と「退廃」との境界線上を左右に揺れながら進みつつ、ギリギリのところで「美しさ」と「優雅さ」に踏み止まるイメージ。アマチュアのオケには手強い難曲だとは思うが、演奏はダイナミックで素晴らしく、弦楽器は良く歌い(泣き?)、管楽器は良く吠えていた。

【G・ビゼー 「カルメン」組曲より】

カルメンも、最近はオペラでばかり聴いているが、中高生のころはもっぱら組曲で親しんでいたので、何だかとても懐かしい感じがする。今日聴いて、やはり名曲だと改めて思う。スペイン風(正しくはフランス人が想像したスペイン)のメロディーは平易で分かり易く、しかも魅力的。各楽器の活躍場所も、各所にしっかり用意されていて、聴くものを十二分に楽しませる(たぶん演奏者も楽しいと思う)。演奏は、強弱、緩急のメリハリは効いた小気味の良いものであった。

【G・フォーレ 「レクイエム」】

この曲を、通しでまともに聴くのは初めてだ。モーツァルトの厳しさも、ヴェルディのドラマ性もなく、というよりは、これらとは次元が異なる、ただひたすら美しい音楽が続く(第6曲のみ少しドラマティックかも)。確かに「怒りの日」もない。招かれたソリスト2人は、なかなかの実力者だ。宮部小牧さんは、繊細な歌い方と清潔感ある澄んだ声、原田圭さんは、堂々とした立ち振る舞いと朗々とした声で、観客を魅了した。オケ、合唱、独唱が融合し一体化した見事な演奏とは、まさにこのことで、私は、ただ茫然とこの美しい音楽に身を任せていた。

●私にとって、松戸市民コンサートは、年末の最重要イベントの一つ。今回の開催に向けご尽力された方々に心から感謝申し上げたいと思う。

以上

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