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zoom RSS 大野和士 講演会「〜ヴェルディ・オペラの魅力を語る〜」(内幸町ホール)に行く

<<   作成日時 : 2018/04/16 20:26   >>

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●2018年4月14日(土)、日本ヴェルディ協会が主催する大野和士氏の講演会「〜ヴェルディ・オペラの魅力を語る〜」(内幸町ホール)に行った。大野和士氏は、モネ劇場、リヨン国立歌劇場など世界的に活躍され、今年の9月からは新国立劇場のオペラ部門の音楽監督に就任の予定。まさに今最も注目される指揮者のお一人だ。本講演会は、夜7時から9時15分過ぎまでの約1時間45分、期待をはるかに上回る素晴らしい内容で、密度の高い至福の時間を過ごすことができた。

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●本講演会は、ただの「お話」だけの企画ではない。大野和士氏の「語り」と、ゲスト歌手の方の「歌唱」からなるユニークな「演奏会」でもある。もちろん、伴奏は大野和士氏お得意のピアノだ。ゲスト歌手の顔ぶれも、ソプラノの中村恵理さんとバリトンの原田圭さんと超豪華。しかも、「語り」と「歌唱」は、単に交互に登場するのではなく、大野和士氏の指示で途中で止まったり、コメント後にまた始めたり、繰り返したり。まるで、リハーサル風景を見ているかのよう。しかし、ここぞというところでは、たっぷりと聴かせてもらえる。

●大野和士氏の「語り」は、本当に巧みで魅力的だ。冒頭、少年時代に初めて出会った藤原歌劇団のオペラ「椿姫」(日比谷公会堂)のチケットにまつわるユーモア溢れるエピソードから入り、一気に聴衆の心を掴(つか)んでしまった。この後、「椿姫」第一幕から、ヴィオレッタの「ああ、そは彼の人か」、「花から花へ」(注1)、続いて「リゴレット」第一幕から、ジルダの「慕わしい人の名は」、そして同第二幕から、「お父様!神よ!わしのジルダ!」を採り上げ、その魅力に迫っていく。

(注1)「花から花へ」の最初の「Follie!follie」(二回目は捨て鉢な気持ち)は、藤圭子さんのデビュー曲「新宿の女」の中の「バカだな、バカだな」とそっくりで、人間の感情に洋の東西なし、との解説があり、演歌ファンでもある私(昨年は八代亜紀さんのリサイタルに行った)にとっては、とても嬉しい。

●これらのアリアと二重唱は、今まで劇場や映像で、幾度となく聴いてきた超有名な曲だが、大野和士氏のピュア且つ熱い説明(注2)を聞くと、全く聞こえ方が変わってくる。伴奏が刻むリズムや音形、歌唱の旋律、歌詞、発声及び呼吸の一つ一つが、いかにドラマの中の登場人物の心情を、その変化を含めて、きめ細かく表現しているかということを、はっきりと感じとることができたからだ。


(注2)気さくな話ぶりに加え、身振り手振りを交え、また表情たっぷりに自ら歌って見せたり、観客席側に降りてきて、実際の指揮をする時の様子を再現してみたりと、文字通りステージ狭しの大熱演。世界的なマエストロでありながら、全く偉ぶらず、サービス精神に溢れた様子には、ただただ頭が下がる思いだ。

●ゲストの歌手の方の熱唱も光った。中村恵理さんは、澄んだ良く通る美声にして豊かな声量、原田圭さんは抜群の演技力と安定感ある歌いっぷりで、聴衆を魅了した。至近距離(後述のとおり、私は最前列に座ったので、ほぼ3mほど)で聴く一流の歌手の方の歌唱は本当に凄い。

●今日の講演会を終えて強く印象に残ったこと。それは、ヴェルディはそこまで考えて作曲していたのか、そして、指揮者や歌手は、そこまで作曲者の意図を楽譜や歌詞から読み取り上演しているのか、ということ。今日は、ヴェルディ・オペラの奥行きの深さに改めて感じ入ることとなった。

(最後になりますが)

●日本ヴェルディ協会会員ではない私が、本講演会に行くことができたのは、ひとえに同協会理事で本日司会を務められた加藤浩子さんのお陰である。本講演会の情報は、加藤浩子さんから教えていただいたからだ。会場では、加藤浩子さんの教え子仲間(学習院さくらアカデミー)の方数人とお会いし、自称「親衛隊」(笑)として最前列に陣取った。本講演会の実現に尽力され、またいつも私たちを指導して下さる加藤浩子さんに、心から感謝申し上げたい。

以上

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